私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。
鍼灸治療も併用していただくことも推進しております。
空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満
HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています
2011年5月19日~21日、札幌で開催された第54回日本糖尿病学会において、 大阪市立十三市民病院の安藤秀子氏らが、
「2型糖尿病患者、血糖コントロールが不良なほど歯周病で失われる歯が多い傾向」
という研究を発表しました。
2型糖尿病患者の220人(男性138人、女性82人)に聞き取り調査をした結果、糖尿病患者では、罹病期間が長い患者ほど、あるいは血糖コントロールが不良な患者ほど、失われた歯が多くなる傾向が認められたそうです。
喫煙と歯磨き回数1日1回未満もリスクとなります。 (☆)参考私は、糖尿病歴9年ですが、虫歯はゼロで、歯は全て残っています。
歯周症もほとんどありません。タバコは吸いません。
2011年現在61才ですから、それなりに優秀な成績と思います。(⌒o⌒)v
正確には20才のとき、右の奥歯に虫歯ができて1回だけ治療して、アマルガムが詰めてあり、それが41年そのままもっています。その時の歯医者さん、随分名医だったと感謝しています。 m(_ _)m
学生時代は、甘いものはそんなに食べていなかったですが、チョコレートだけは大好きで毎日のように食べてました。
20才時唯一の虫歯は、きっとチョコレート印です。( ̄_ ̄|||)
さて、虫歯と歯周病は、歯を失う二大原因です。そして虫歯も歯周症も、最大の原因はプラーク(歯垢)です。
プラークは、ただの食べカスではなく、生きた細菌の塊です。歯垢中の細菌は、食物中の糖質を栄養源にしてどんどん増えていきます。
プラーク(歯垢)は重量で、約80%が細菌です。むし歯菌の代表選手ミュータンス菌が、砂糖などからつくる不溶性グルカンからできるネバネバプラークと、それ以外の酸産生菌群がさまざまな糖質を利用してできる、
水溶性のサラサラプラークがあります。歯の表面のエナメル質にできる虫歯は主に前者、歯周病などで露出した歯根面にできるセメント質のむし歯は後者が関係しています。
プラークコントロールをせずに放置すると、細菌が糖質を分解して作り出す酸や毒素で虫歯や歯周病が発症します。逆に言えば糖質制限食なら、プラークは激減します。
私は、2002年6月から糖質制限食を実践していますが、驚いたことに歯垢がほとんどできなくなりました。
糖質制限食で細菌の餌がなくなり、兵糧責めで繁殖できないので歯垢も激減したものと考えられます。
それでもたまに糖質(豚カツや餃子)を食べると、てきめんその日は歯垢ができます。
もともと歯は丈夫な方でしたが、糖質を食べていた頃は歯垢は結構できやすいほうで、毎年1回、歯医者さんに、たっぷり溜まった歯石を取ってもらってました。
1年間でこんなにできるのかというくらい、カチカチの歯石が沢山取れたものでした。
歯垢に唾液中のカルシウムが結びついて歯石になります。従って、歯垢ができなくなったら歯石も激減します。
勿論、最低限のプラークコントロールというか、超音波歯ブラシと歯間ブラシで朝1回、3分間くらいの手入れと、食後は通常の歯磨きを30秒くらいはしてます。
ブログ読者の 糖質制限食実践中の皆さん、如何でしょう?歯垢は減りましたか?
糖尿人は、歯周症を起こしやすいことが知られています。
また最近は、歯周症があると糖尿病が悪化しやすいと言われています。
<糖尿病→血糖コントロール不良→歯周症→糖尿病悪化・・・>
という悪循環パターンですね。
糖質制限食なら、血糖コントロールは良好となり、プラークも減って歯周症や虫歯の予防となり、まさに一石二鳥どころか、一石三鳥ですね。 (^^)
糖尿人の御同輩、糖質制限食で歯垢を減らして、最低限のプラークコントロールも実施して歯周病や虫歯予防を目指しましょうね。
江部康二
(☆)参考
以下は2011. 5. 24の日経メディカル別冊編集・オンライン版の記事を転載です。
2型糖尿病患者、血糖コントロールが不良なほど歯周病で失われる歯が多い傾向
大阪市立十三市民病院の安藤秀子氏
2型糖尿病患者では、血糖コントロールが不良なほど歯周病で失われる歯が多い傾向が分かった。また、糖尿病患者は「糖尿病と歯周病の関係」についての知識は持ち合わせているが、その知識が歯磨きなどのセルフケアに活かされていない実態も報告された。2型糖尿病患者220人を対象に実施した聞き取り調査で明らかになったもので、その成果は大阪市立十三市民病院の安藤秀子氏(写真)らが、札幌で開催された日本糖尿病学会(JDS2011)で発表した。
安藤氏らは、糖尿病の合併症として注目される歯周病について、糖尿病患者自身がどのように認識し、対策に取り組んでいるのかを把握する目的で、アンケート方式による聞き取り調査を実施した。
対象は、同病院で治療を受けている2型糖尿病患者の220人(男性138人、女性82人)。聞き取り調査では、年齢、罹病期間、HbA1c(JDS値、以下同)、喫煙習慣、歯磨き回数、歯周病の知識などを尋ねた。また、歯周病の重症度を把握するために、「今までに失われた歯の本数」も自己申告してもらった。対照群は、非糖尿病の生活習慣病患者30人とし、同様の調査を実施した。
調査の結果、糖尿病患者では、罹病期間が長い患者ほど、あるいは血糖コントロールが不良な患者ほど、失われた歯が多くなる傾向が認められた。
年齢に着目すると、高齢になるほど失われた歯が多くなっていたが、糖尿病患者の方が非糖尿病患者より若いころから歯を失っていた。また、喫煙との関係では、糖尿病患者では喫煙習慣があることが歯を失うリスクと考えられた。
歯周病の知識とセルフケアの関係についてみると、糖尿病患者では歯周病に関する知識の有無に関わらず、毎日1回以上の歯磨きの習慣がある人が多かった。ただし、非糖尿病患者と比べると、糖尿病患者では歯磨きが実行できていない割合が高かった。
これらを踏まえ、罹患期間10年以上、血糖コントロールがHbA1c>8.0%、喫煙、歯磨き回数が毎日1回未満の4つを歯周病リスクとし、これらのリスクの数と失った歯の数との関係をみたところ、リスクの数が多いほど失った歯の本数の多い人の割合が高かった。
今回の結果から演者らは、2型糖尿病患者に対しては、発症早期から歯周病に対する教育指導が必要であり、定期的な歯科受診を支援していくことが重要と結論づけた。引用元 http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1707.html
いろいろな意見はあると思いますがやはり糖質制限については体感できる食事療法の一つだと思います。反対意見をみてみるとすこしやり方が間違えていたりすることがほとんどかなと思います。まずは糖質制限について学習していきましょう。
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江部 康二
ダイヤモンド社 2011-11-11 |