自宅で介護する費用っていくらくらいかかるの?

money

Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash

家族や身内が介護が必要になった、でも自宅で診て介護してあげたい場合はいくらかかるの?と費用が一番気になりますよね。ここでは自宅で介護する場合の費用や必要な準備についてお伝えしていきます。

自宅介護の費用は?

自宅で介護をするにあたって気になるのはまず費用でしょう。「生命保険に関する全国実態調査」によると、一時的な費用の平均は70万円前後、月額費用の平均は約7万円と報告されています。

在宅の場合の一時的費用

在宅の場合の一時的費用とは次のようなものがかかるもとのとして挙げられます。
→バリアフリーに介護しやすいようにリフォームする費用
→ベッドや車いすなどの介護用品の購入費用などです。

介護保険を使って活用することが基本

これらは介護保険を使って活用することが基本です。介護用品の購入、あるいは住宅の改修工事をする際にあたっては介護保険から一定金額の給付を受けられますので必ず申請しましょう。このほかにも月額費用で掛かるものは以下の通りです。

→訪問介護やヘルパーさん
→デイサービスなど介護施設の費用

これらも介護保険や介護の給付でカウントされる内容もありますので必ず行政などに確認をとってください。介護にかかる主な費用は、介護の度合いによって異なります。
その度合いを確認しておく必要があります。

介護される人の状態の度合い確認をしよう

介護度が重くなるにつれ、当然ながら費用が多くかかります。ご自身の自宅での介護がどれくらいの度合いなのかを確認しておく必要があります。自宅介護で必要になる費用の重度の多くは次の割合の順で多くかかります。

→介護保険による介護サービス利用額の自己負担の割合

自己負担分は、介護度にかかわらず全額の原則1割負担から所得に応じて3割内とされています。

介護度により介護保険サービスの利用限度額が定められており、限度を超えた場合は全額自己負担なってしまうため、注意が必要です。

例えば一番軽い要支援1の場合は介護保険で使うサービスが少ないことと1割負担ということを考えても支出は少なくて済みます。一番重い要介護5の場合はサービスを多く利用するので負担額の総額は大きくなり1割負担であっても継続的にかかるコストは高くなります。

介護をする家族がどう向き合っていくか相談しておく

自宅での介護は家族の力が欠かせません。メインになってみる人はいると思いますが、その他の家族の協力なしでは自宅介護ができないのです。介護状態が重いほど誰かに補ってもらうことが多くなります。自宅介護はどこからどこまでが家族なのか、その他はお金を払って来てもらうサービス事業者を使うのかなど割り振りをしておかなくてはいけません。

介護のサービスを利用するにあたって注意しておきたいこと

介護にかかわる家族がいない場合は、サービスを利用することになります。食事、入浴、洗濯、体のケアなど一人暮らしの中でも生活のあらゆることに対して介護サービスを利用することになると覚えておいてください。

老人ホームと自宅介護の費用の違い

では老人ホームと自宅介護ではどの程度費用が異なるでしょうか。先ほど月の費用目安は自宅介護の場合お伝えしましたが、例えば要介護3の人がホームと自宅で掛かる費用を比べてみますと。。。

在宅介護で昼間だけホームに通う場合

特養老人ホーム利用 月7万前後
民間老人ホーム利用 月20万前後 

これなら完全ホーム利用ができるならした方がいいな!と思うかもしれませんね。介護の度合いが高ければ専門家に診てもらう方が安心な部分もありますので、要介護の認定度合いに応じて自宅で介護するか施設やホームなどを選択する線引きするとよいかもしれません。

介護度合いが軽ければ自宅介護もOK

在宅で介護を続けた場合は、介護そのものにかかるお金はホームに入るよりは安くできることもあります。ただし、誰かが見なければならない、家族の人の行動が制限されるなど生活に支障が出てしまうことも考えられます。介護の度合いでご自身で多少はできるようなことが多いならしばらくは在宅で様子を見て介護してもよいかもしれません。

しかし、自宅で診る場合は買い物や食事が大変になります。
おむつや配食サービスや介護食などの介護関連品の購入費用や医療費もかかりますので介護保険で賄えるか、家族の行動制限に限界がないかなどチェックしてから決める必要が出てきます。

介護にかかる費用とともに、住居費や食費が加わります。

仮に、夫婦二人暮らしの高齢者のケースで、夫婦どちらかが施設で介護を受けることになると、住居費が二重に必要になるということになります。

在宅介護か施設介護か選ぶのは費用だけではない

かかる費用の安さだけで選択をすることは難しいと思います。介護にかかる負担が重いにもかかわらず無理に自宅介護にすると家族の負担は計り知れなくなるでしょう。

訪問介護などを利用することで、介護者の負担をなるべくなくしてあげることも大切です。1日中、介護をする人がずっといなければならない状態は避けなくては
いけません。

生活を支えている人が介護疲れとならないためにも、施設介護を検討する
場合もあると心得ておくべきです。ご本人と家族の意思をキチンと確認し、話し合ってからスタートしましょう。

まとめ

介護は、いつまで続くという最後の決まりがないのでケースバイケースで計画を見直さなくてはいけないこともあります。ただし、一番気を付けなければならないことは介護される人よりも介護する方が力尽きない方法を選ぶということです。

ケアマネジャーと相談しながら進めていくことにより、専門家の意見を取り入れた自宅介護も可能となります。

本人の望む介護と介護者負担の両面で在宅介護か、施設介護かを選択していくとよいでしょう。

ご紹介のお問い合わせはこちら!