今日は忘れてはならない世界的な薬害を引き起こした医薬品「サリドマイド」薬害についてメモしておきたいとおもいます。1970年代前後の出生の我々としたら何度か聞いたことのある事件の一つだと思います。
サリドマイドは「安全な」睡眠薬として開発・販売されたが、妊娠初期の妊婦が用いた場合に催奇形性があり、四肢の全部あるいは一部が短いなどの独特の奇形をもつ新生児が多数生じた。日本においては、諸外国が回収した後も販売が続けられ、この約半年の遅れの間に被害児の半分が出生したと推定されている。大日本製薬と厚生省は、西ドイツでの警告や回収措置を無視してこの危険な薬を漫然と売り続けた。米国のFDAが認可せず、治験段階の約10人の被害者に留めたこととは対照的な結果となった。戦後の薬害の原点となる事件である。サリドマイド事件の概要
やはりこういった事件がきっかけで、薬の副作用の怖さを一般市民も考えるようになりました。薬は人間が生きていく上で必要不可欠で、昔ならば命を落としていたような病気でも今では簡単に治る時代であることも事実です。薬品会社には副作用をしっかりと明示してもらって、適切な効果を期待したいです。
▼独製薬会社、50年目の謝罪=「不十分」と被害者―サリドマイド薬害
【ロンドンAFP=時事】世界的な薬害を引き起こした医薬品「サリドマイド」を製造するドイツの製薬会社グリュネンタールのハラルト・シュトック社長は8月31日、独西部シュトルベルクでの式典で、被害を受けた「母親と家族への心からの痛恨」を表明し、薬害から50年で初めて被害者に謝罪した。社長は被害者に対し「長期に及んだ沈黙は、われわれの受けた衝撃の証しと考えてほしい」と理解を求めた。
サリドマイドは1950年代から、つわり止めなどとして妊婦に服用された。その結果、全世界で推定1万人の子供が両腕を失うなど障害を持って生まれることになった。約50カ国で販売されていたが、60年代初めには市場から回収された。
謝罪は、同社が拠点を置くシュトルベルクで、サリドマイド被害者の記念碑除幕式に際して行われた。謝罪と合わせ「被害者との対話がどれだけ重要か学んだ」と反省の弁を述べた。
これに対し、英国の被害者団体「英サリドマイド・エージェンシー」は「言葉ではなく行動を」と述べ、謝罪は不十分と表明した。薬害をめぐる英国での法廷闘争で知られるオーストラリア人被害者リネット・ローさんも代理人を通じ「計算高い企業戦略に基づき、道徳的、法的、経済的結果から目をそらしてきただけだ」と50年の沈黙を批判した。独製薬会社、50年目の謝罪=「不十分」と被害者―サリドマイド薬害
▼つわりを知る
つわりは要するに妊娠中に食べてはいけないものを食べないようにするための生理的現象だと私は考えております。大昔でもつわりはあったでしょうし、本能的に妊娠中は最低限の食事でよいということを知っていたのでしょうね。さらに、何か食べ過ぎると生まれてくる子供の影響がでるということも経験値で知っていたのだと思います。
それが現代になり、人間の生活が楽になるのが当たり前になり、痛みや不調はすべてが悪だという考え方になってきたので、薬を飲んで楽になるのであればある程度何でも良いという風潮が経済成長期にはあったのだと思います。
改めてメモ。つわりとは
妊娠初期にみられる悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、食欲不振、嗜好の変化は、大部分が全身状態に重大な影響を与えることなく自然治癒します。このような症状を「つわり」といい、妊婦の50~80%にみられます。しかし、これらの症状が悪化し食物摂取が困難となり、その状態が持続すると栄養障害・代謝障害をきたし、臓器障害や全身状態の悪化を招くことがあります。まれにビタミンB1欠乏により脳障害(ウェルニッケ〈Wernicke〉脳症)をきたすこともあります。食物摂取が困難となり加療を要する状態になったものを妊娠悪阻といいます。妊娠悪阻
▼妊婦の方にぜひ鍼灸をおすすめください
これは他の鍼灸の先生の動画ですが、お灸でつわりも楽になるケースが多くあります。ぜひ一度ご相談ください。
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実業之日本社 2012-04-12 |