寝たきり

寝たきりの家族を自宅で介護する際の注意するべき6ポイント

せいじょう鍼灸マッサージ院の草野です。

先日、脳腫瘍除去術後左半身麻痺不随の女性のお宅に伺っていた時のことでした。最近、床ずれができてお尻がいたくて座っていられないの。という訴えでした。最近ではベッドのマットもかなり品質が向上してきているので少なくなってはきています。それでも、一度床ずれができると本当に辛いのは状況からもよくわかります。

寝たきりの家族を自宅で介護する際の注意するべき6ポイントについてメモしておきます

床ずれ・褥瘡(じょくそう)

「床ずれ」や「褥瘡」は次のようねケースに多くおこります。寝たきりの方で自力で身体を動かし姿勢・体勢を変えたりすることが困難なケースです。身体を動かさない状態でおなじ姿勢が続くと、身体にかかる圧力が集中して、血行不全と周辺組織の壊死が起きてしまうからです。他にも認知症や麻痺(まひ)のある方にも多くみられます。

排泄

 

寝たきりの方で自力で身体を動かしたり歩行困難な方はトイレまで行って排泄を行うことがしにくくなります。多くの方は専用のトイレやおむつなどを使用します。

介護する側が身体を抱え持ち上げたりする際に負荷がかかるので、介護する側の大きな負担になります。排泄は被介護者の精神面はもちろんのこと尊厳にも関わりますから介護する側も思った以上にストレスを抱えてしまいます。

被介護者の身体および生活環境の清潔保持

寝たきりの方は結果的に全身入浴の回数や着替えの回数が少なくなります。結果的に身体および生活環境の清潔を保持に工夫が必要になります。全身入浴が難しい場合は清潔を維持するために訪問入浴 サービスやデイサービスで入浴などを利用することも寝たきりの方を介護する際の大切なポイントです。

運動器障害

筋萎縮(きんいしゅく)、関節拘縮(かんせつこうしゅく)、骨萎縮(こついしゅく)が起こり身体能力の低下し日常生活に支障をきたす状態です。歩行困難なケースも多くなります。訪問鍼灸マッサージの対象でもあります。

循環・呼吸器障害

起立性低血圧(ふらつき)、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)、心機能低下、血栓塞栓症など。

自律神経・精神障害

うつ状態、せん妄、圧迫性末梢神経障害(まひ)、見当識障害(場所や日時などが認識できない)など

まとめ

上述の注意するべき6ポイント以外にも、逆流性食道炎や、尿路結石・膀胱炎などの内臓・免疫機能の低下などのケースも考えられます。寝たきりの家族を自宅で介護する際は注意すべき点を事前に知っておき準備しておくことが重要です。

在宅介護の現場でよりよい生活を送れるように鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師ができることがあります。

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    寝たきり一人暮らしの親を自宅で介護する場合の介護保険外のサービスとは?

    life

    Photo by Khalil Yamoun on Unsplash

    せいじょう鍼灸院の草野です。訪問鍼灸マッサージは医療保険の分野です。たまにはこちらに真面目な記事も

    さて先日相談を受けました。訪問先の患者さんのご家族からのご相談だったのですが一人暮らしの77歳の義母が以前は元気なほうだったのですが最近疲れやすいと言うことが多くなり心配とのこと。なにか老人、高齢者向けのサービスで介護までは至ってないので介護保険外で利用できるサービスにはどのようなものがありますか?と聞かれました。

    私も全てに精通しているわけではないので調べてみました。

    介護保険外で利用できるサービスとは?

    介護保険外サービスというのはわかりやすく言うとこ「介護保険が適用になるサービス以外」の生活支援サービス全般だと理解しておけばいいかなと思います。

    公的な介護保険のサービスは、介護認定を受けた方が自立した生活を送れるようにサーポートする生活支援を目的ですのでサービスの範囲は限られています。例外はありますが同居する家族がいる場合は、原則的に日常の生活支援を公的な介護保険でサービスを受けるのが難しいのが現状です。

    介護保険外サービスのおもな種類

    介護保険外サービスは要するに自費なので健康な高齢者であったり同居家族がいる高齢者でも利用可能。お住まいの自治体や近隣の民間業者もいろいろなサービスを提供しています。

    家事・付き添いなど日常生活のサポート

    日常のお掃除や家事から買い物代行やお食事の提供や準備、外出する際の付添い、安否確認などの日常生活を営むために必要なサービスがあります。もちろん介護保険適用外のサービスです。

     

    配食サービス

    配食サービスは弁当などの食事を自宅まで配送してくれる民間サービスで有料です。 普通食はもちろんのこと持病を抱えている方には塩分調整食やカロリー調整食などの栄養バランスが考えられた食事はもちろんのこと刻んだやわらかい食事やムース状になった食事も用意されていることもあり専門用語で言うところの嚥下(えんげ)機能に応じた食事の取り扱いがあります。

     

    見守り・コミュニケーションサービス

    一人暮らし高齢者を持つご家族がいちばん気になるのが元気がどうか、ちゃんと生活しているかどうかを心配する方も多くいます。その際に必要とされるのが見守り・コミュニケーションサービスです。担当者が訪問して一人暮らし高齢者の状態を家族に報告したり、最近ではデジタルでの見守りもありますよね

    送迎・移送サービス

    公的な保険適用の介護タクシーは外出目的や利用条件に限りがあります。そのような条件がなく全額自費です。介護保険外で介護タクシーを利用すできるのは要支援や要介護の高齢者を対象としています。

    運動・レクリエーション

    運動・レクリエーションは介護保険ならデイサービスが一番に浮かんできますが、自費なら専門トレーナーが高齢者のご自宅に訪問し、日常生活への復帰をサポートするプログラムでサポートできます。高齢者の姿勢改善、筋力強化、転倒防止訓練などができますよね。

     

    緊急通報サービス

    緊急通報サービスは自治体と民間のサービスと違いは、料金負担が断然違いますよね。
    自治体などの公的緊急通報サービスは無料か、負担があっても月1,000円程度とのこと。民間は様々ですが1000円程度ではないです。

    公的緊急通報サービスは利用内容は制限があり緊急時に通知されるのは1カ所とかになってしまうことが多いです。民間企業の緊急通報サービスは契約者の生活環境に合わせて設定できるとのこと。

     

    訪問鍼灸マッサージは医療保険を利用します。

    ということでいろいろと調べましたが、訪問鍼灸マッサージで伺った際に上記のようなことを付随してやってあげることも多くあるので訪問鍼灸マッサージの存在を知らない高齢者を抱えるご家族がいらしたら問い合わせしてみてください。

    まとめ

    とにもかくにもこれから高齢者の増加を想像を絶します。元気な高齢者から持病を抱え在宅医療を受けている高齢者や認知症の高齢者も多くなります。介護領域だけでなく、また病院領域だけでなく鍼灸マッサージ院のようなところも案外活躍していますよ

    在宅介護の現場でよりよい生活を送れるように鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師ができることがあります。

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