減塩、油抜き、ダイエット、など現代人が健康を維持していくには食生活は重要なポイントになります。しかしながら表面上だけで食生活を管理すると思わぬ落とし穴があります。今回の食中毒ももしかしたら減塩でなければ防げたかも知れません。

▼減塩志向も影響? なぜ「浅漬け」で食中毒が起きたのか

減塩志向、細菌増殖しやすく…

 伝統的な漬物は、塩分や発酵によって雑菌や大腸菌などの増殖が抑えられることもあり、保存性が高い。一方、今回の食中毒の原因となった浅漬けは野菜を調味液に漬けただけで、塩分濃度が低く、発酵もしていない。

 食品衛生コンサルタントの西村雅宏さんは「昔は、浅漬けといえど塩分濃度が高く、細菌の影響を受けにくかった。今は消費者の減塩志向もあり、塩分濃度が低い。そのため細菌が増殖しやすい。このことを理解していない事業者は少なくない」と指摘する。

 厚生労働省は12日、「漬物の衛生規範」を改正し、浅漬けの製造に当たって、「次亜塩素酸ナトリウム溶液などでの殺菌」「原材料は流水で十分洗浄」「保管・漬け込みの際は10度以下の低温で管理」などの項目を付け加えた。

減塩志向も影響? なぜ「浅漬け」で食中毒が起きたのか

塩には塩の役割や長所があります。自然塩は積極的に食生活にとりいれ化学塩は控えるというのが本当のところだと私は鍼灸師の立場で考えております。

わかりやすい記事がありましたのでメモしておきます

減塩神話の間違い
海の中には陸上のすべての養分、要素が入っています。塩は海のエキス、大地のエキスなのです。現在、塩の中には、100種類以上のミネラルが発見されています。実は、人間の体液である血液や羊水の持つミネラルの構成比率が海水の持つミネラルの比率とほとんど同じということが分かっています。塩はミネラルの宝庫であり王様なのです。その人体に不可欠な塩を、なぜ減塩することになったのか、分かりやすく簡単にお話いたします。
1971年12月、「塩業近代化臨時措置法」が施行されました。全国に25あった塩田企業に当時のお金で180億という補償金が支払われ、全面廃止となったのです。その塩田跡にイオン交換膜製塩工場が誕生しました。それが、専売公社で売られていた(現在も売られています)塩化ナトリウム99%以上の塩でない化学塩なのです。ミネラル成分は皆無と言ってよいでしょう。また製造効率を上げるために塩酸を使用した化合物であり、本来、塩と塩化ナトリウムは別物なのだということを認識していただきたいのです。味も刺すような辛さだけで、まろやかさもコクもありません。また、水にもなかなか溶けません。水に溶けない物は体内でも溶けず、結石となり人体に悪い影響を与えます。その上、化学塩は、高血圧・胃がん・肝・腎疾患などの原因(他にも多くの害あり)にもなり、化学塩に限っては減塩神話は正しいということになります。皆様は、お医者様の口から「減塩しなさい」ということを聞いたことはあるでしょうが、自然塩と化学塩の違いを教えていただいたことがありますか。私は有りません。これが減塩になった理由です。
しかし、私は化学塩の摂り過ぎというよりも、化学塩しかなかったために、体内に必要不可欠な本当の自然塩を摂れなかったという塩不足が問題だと思っています。先程挙げた高血圧や胃がんなども実は、塩不足が問題であり、万病の元になっているのです。いくら栄養ばかり摂っても、ミネラルが不足するとホルモンも酵素も神経伝達も内臓も正常に機能しません。そのミネラルの宝庫・王様が塩だったのです。人間にとって、なくてはならない、とても重要なものなのです。妊婦さんのお腹の羊水も太古の海水と同じだそうです。私たちはその中から出てきたのです。体が弱った時には生理食塩水(点滴)で元気になります。昔の日本人は、塩の浄化力、殺菌力、保存力を生かし、味噌・醤油・梅干・漬物など世界に誇れる優れた食品をつくり、魔を祓い、汚れを清め、生活の多様な場面で活用してきました。人間は塩なしでは生きていけません。
これから、わたしたちが考えなければならないのは、「減塩」ではなく「減糖」です。
次回は砂糖の害について、お話いたします。

甘い(砂糖)という漢字・・・落とし穴を表しています。出て来れないように中ぶたまでしてあるようです。 甘い人生も そうですね。
辛い(塩)という漢字・・・幸せという中にあります。辛い人生は為になることが多いですよね。
          それでは、また・・・。減塩神話の間違い

減塩が行き過ぎて、食中毒を起こしてしまっては本末転倒になってしまいます。今一度、すべての面において見直す時期なのかも知れません。

▼あとがき

現代人の食生活は本当に改善すべき点が多くてたいへんだと思います。しかし基本的な部分は変わりありません。バランスよく何でも食べて、総カロリーを控えめにしていれば問題は起こらないのです。行き過ぎた食生活をしっかりと見直してこれからの忘年会シーズンに備えましょう。

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