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在宅の介護でかかる費用と施設へ入った場合の費用はどれくらいかかるのかはある程度事前に調べておいた方がいいと感じています。というのも我々が訪問鍼灸マッサージで患者さんのお宅に伺った際によく聞くのがやはりお金の話題が多いからです。

在宅の介護でかかる費用の平均は?

生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査平成30年」を参考にしました。自宅での在宅介護をスタートする時に最初に必要な費用の平均は69万円です。在宅介護をスタート後に継続的にかかる月額費用の平均は約7.8万円と記載がありました。

生命保険文化センターが介護を行った期間に関する調査があります。介護を行った期間の平均は54.5カ月(4年7カ月)に昇ります。4年以上介護した割合が4割を超えていることになります。

このことからもできるだけ数年単位で在宅介護でかかる費用について家族や周辺のひとと話しておく必要性を感じています。

在宅介護と高齢者福祉施設の費用の比較

老人ホームは月額費用がかかります。月額費用とは別に入居の際に入居一時金という費用が発生する施設が多いです。入居一時金の有る無しは事前に調べて知っておいたほうが良いです。

有料老人ホームにかかる費用は?

有料老人ホームは「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類です。 入居一時金ついては有料老人ホームの各施設の運営会社によって異なります。数十万円から数百万円かかるケースもあります。さらに高級有料老人ホームでは数千万円〜数億円という施設も存在します。入居金はなしの有料老人ホームもあります。月額費用は一般的に家賃や食費を含めて見てみると平均して20〜25万円はかかりそうです。入居一時金が0万円の有料老人ホームでも月額料金が20万円で計算すると5年間で1200万円、10年間で2400万円程度はみておいたほうが良さそうです。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは有料老人ホームとは異なり安価です。安価な理由もあり入居には原則として「要介護3」以上という基準があります。入居待ちの方も数多くいらっしゃるの入居までの時間はある程度覚悟しておく必要があります。 入居一時金はありません。月額費用は7〜15万円です。有料老人ホームの月額費用よりも5万円〜10万円程度は負担が減ることになります。月額費用10万円で計算すると5年間で600万円、10年間で1200万円程度はみておいたほうが良さそうです。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅はバリアフリーなどに対応しています。高齢者の生活しやすい住環境を整えた住宅がサービス付き高齢者向け住宅です。現場ではサ高住と呼ばれています。 入居一時金は0円〜数百万円と運営会社によって異なります。 月額費用は家賃と管理費を含めて15万円〜20万円程度です。身体の状態などの変化に伴い退去を命ぜられる場合もあるとのことです。入居者の持病や今後の健康状態を予想して検討することも必要かと思われます。入居一時金なし月額費用17万円で計算すると5年間で1020万円、10年間で2040万円程度はみておいたほうが良さそうです。

まとめ

これからの超高齢化社会を考えるともっと住宅環境は整備されていかないと需要にあわなくなって行く気がします。介護などのサポートがまったく必要のない老人は少ないでしょうからいかに持病を悪化させないかであったり、日常生活は自分でできるだけの筋力や能力を維持できるか。社会としてこれも大きく取り組んでいく必要があるのではないかと感じています。

在宅介護の現場でよりよい生活を送れるように鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師ができることがあります。

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