糖尿病

3年後、糖尿病になる? AIが予測、HPで公開

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おはようございます。代表の草野です。私は数年前から糖質制限を取り入れ患者さんにも推進しています。なかなか完全に糖質制限することは難しいですがいろいろな情報をとりいれて少しずつ実行していけばいいかなと思います。すでに、糖尿病の方はぜひすぐにでも実践して欲しいなーと思います。

ツールは、30~59歳のこれまで糖尿病と診断されたことのない人が対象。約3万人の健康診断データをもとに、AI(人工知能)を使って開発した。身長や体重、血圧などを入力すると、3年後の糖尿病発症リスクや、同性・同年代の平均との比較結果がわかる。血液検査のデータを加えると、より精度の高い予測ができる。

引用元;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181024-00000067-asahi-soci]

高血糖の状態は何がいけないの?

高血糖がの状態が続くと血管が硬くなったり、もろくなったりして少しずつ血管を蝕んでいきます。そして網膜症や腎症を引き起こす原因になってしまいます。そして並行して末梢神経も蝕んでいきますので、足の壊疽(えそ)などの原因になることがあるんです。。

また、動脈硬化が進行すると血管がつまりやすくなり、「狭心症」や「心筋梗塞」、「脳梗塞」、「下肢閉塞性動脈硬化症」を引き起こす原因になります。動脈硬化はさらに高血圧や脂質異常症などの生活習慣病の原因にもなりますので、注意が必要です。

糖質制限を始めるには?

朝食 か昼食+夕食の3食中で2食ごはんやパンの主食を抜くことから始めると良いかなと思います。数字で言うならば、1日の糖質の摂取量は、70〜100gを目標にすることがいいと江部先生などの文献を読むと出ています。このやり方だと1食だけ主食を食べることができるので続けやすい糖質制限方法でしょう。

まとめ

今までは、カロリーを制限することが重要視されていましたが糖質制限も近年重要視されてきています。自分の体質を知り、自分のライフスタイルに合わせた食事療法を取り入れることが一番だと感じています。

RCH010 糖尿病とアルコールの摂取について

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

日本の従来の糖尿病治療では、飲酒は原則禁止ですが、一定の条件下で許可されることもあります。

その条件は、以下の5項目をクリアしていることです。

1良好な血糖コントロールが長期にわたって得られている
2糖尿病の合併症がないか、あっても軽度である
3脂質代謝異常(特に高トリグリセリド血症)がない
4肝・膵疾患がない
5決められた上限量を守る患者である

この5項目、糖質制限食実践している糖尿人なら、多くの人は1~4はクリアですね。

私も、1~4は完璧にクリアですが、5が微妙ですね。

5が微妙ですが、私の場合血液検査では、肝機能は常に正常です。

欧米では、「適量」を守れば飲酒OKとしています。

例えば、米国糖尿病協会では、アルコール24g(30ml)/日を食事と共にとるていどなら適量としています。

ビール350ml缶を2本、ワイン150ml×2杯、ウイスキー45ml×2杯です。

私自身のお酒の摂取量ですが、平均的には、糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶、その後、焼酎の水割りを3~5杯です。焼酎は、720mlが3日間で空くくらいのペースです。

あるいは、糖質ゼロ発泡酒350mlを1缶と赤ワインを1/2本とかです。

家でたまに、赤ワイン、ボトル1本のむこともあります。

外で飲食のときは、焼酎の水割りを5~6杯のこともあります。

25度の焼酎が720mlなら、アルコールそのものは180ml含まれています。

従って、私は毎日60~75ml以上のアルコールを摂取していますので米国糖尿病協会の「適量」は、確実にオーバーしています。( ̄_ ̄|||)

アルコールには発ガン性も指摘されていますので、各自が自己責任で自己管理で適量!?の飲酒ということになるでしょうか? (^^)

江部康二 引用元 江部康二のアルコール摂取量は?

ツボ
血糖値が高いけどお酒をやめるのはちょっとという人は普段の食生活をしっかりと糖質制限をすることで血糖値をコントロールすることが大切ということになります。糖質制限食事法はとても有効です。

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RCH009 健康的な食生活 それが糖尿病の食事療法

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

ツボ

適切なカロリーはとても重要だと思いますが、糖尿病と診断された場合や血糖値が高い人は糖質制限をして食生活をコントロールしていくことがとても大切だと思います。

『担当医と栄養士の言うとおり、まさに現在の日本の糖尿病治療方法そのものを7年半誠実に頑張りました。

でも、検査する度に結果は悪くなる一方で、色々な薬を飲んでみても効かない上に副作用に苦しみ、もうどうなっても良いから通院するのはやめようかと思うようになり、疲れ果てていました。』

上記のるなさんのつらい体験は、従来の糖尿病治療を受けている他の多くの糖尿人においても、よくあることなので、兎に角、早急になんとかしなくてはなりません。

るなさんは、合併症として糖尿病神経障害ですが、もっと年数が経過した糖尿人だと、人工透析、失明、足切断といった
よりシビアな合併症を起こすことも多いのです。

基本的には従来の糖尿病治療(高糖質食+薬物療法)では、合併症を防ぐのは困難なのです。

アマリールは、食後高血糖を防がずに、空腹時低血糖を生じやすい薬物なのでるなさんには、即中止していただきました。

るなさんは7年間苦しまれたのですが、2014年2月1日から、糖質制限食を開始されて、

『2/1から2/25のスーパー糖質制限で、Ha1c7.2→6.9 中性脂肪325→194
食後2時間血糖値236→食後1時間血糖値178 』

見事に血糖コントロール良好となっておられます。

糖尿病学会的には、

HbA1c7.0未満、空腹時血糖値130mg/dl未満、食後2時間血糖値180mg/dl未満

を達成すれば、合併症予防効果ありとしています。

るなさん、達成されてます。

さらには

HbA1c6.0未満、空腹時血糖値110mg/dl未満、食後2時間血糖値140mg/dl未満

を目指していけば、糖尿病神経障害による足のシビレや痛みも、時間はかかるかもしれませんが、改善することも期待できます。

3月4日の診察で、担当医が受け入れてくださったのはとても良かったです。
柔軟性がある良い医師と思います。

なお、動脈硬化に関して、糖質制限食で長期的に悪化するというエビデンスはありません。

逆に82802人、20年間のコホート研究(ハーバード大学、2006年、☆)で、糖質制限食に心血管疾患のリスクはありませんでした。

これは信頼度の高い研究で立派なエビデンスです。

一方、上記論文によれば総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連し、 高GL(糖負荷)は冠動脈疾患リスク増加と強く関連していました。


Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.

江部康二 引用元:カロリー制限食7年間、症状悪化して糖質制限に

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RCH002 糖質制限食について②

私の研究の一つして糖質制限食についてみなさまのためになる動画をピックアップしてこちらのブログにアップしていきたいと思います。
糖質制限しているからと言って全くカロリーを考えないでよいという訳でもありません。

2000キロカロリー程度であれば糖質以外は何でも食べて大丈夫です。
ですがもちろんバランスよく食べてください。

肉も魚もOK。野菜もタップリと食べましょう。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

日経トレンディネットの2014年3月13日
「炭水化物って、本当に悪者なの?」

という医学博士 大西睦子先生執筆の記事について、コメントいただきました。

まずは、大西睦子先生に一言、江部康二の著作やブログをみてほんの少し勉強していただけば、このような誤解だらけの記事はお書きにならないでしょうに、残念です。( ̄_ ̄|||)

以下一つ一つ、正しい知識を説明していきます。

それがそのまま、大西睦子先生の誤解への反論となります。

1)

スーパー糖質制限食実践者において、エネルギー源としてタンパク質を利用することは、ほとんどありません。

スーパー糖質制限食では「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」が主たるエネルギー源となります。

2)

糖質を普通に食べている人の、血中総ケトン体の基準値は、「26~122μM/L 」くらいです。

つまり、糖質を食べている人でも、日常的に24時間血中ケトン体は存在しているわけです。

糖質摂取開始後3~4時間までは心筋・骨格筋の主たるエネルギー源はブドウ糖ですが、糖質摂取後4時間くらい経過すると、心筋・骨格筋など体細胞の主たるエネルギー源は<脂肪酸-ケトン体>に切り替わっていきます。

従って糖質を摂取している人においても、夜間睡眠時とか、日中でも空腹時は、心筋・骨格筋などの主たるエネルギー源は、実はブドウ糖ではなく<脂肪酸-ケトン体>なのです。

ケトン体は決して燃焼カスではなく、極めて効率のよいエネルギー源なのです。

このことを多くの医師・栄養士がご存じないのは大変困ったもので、医療現場で混乱のもととなっています。

3)

夜間睡眠時や空腹時などにもブドウ糖をエネルギー源としているのは、赤血球、脳、網膜など特殊な細胞だけです。

つまり糖質を普通に摂取している人においても、「脂肪酸-ケトン体」はごく日常的なエネルギー源として、全ての人類において利用されているというのが生理学的事実です。

4)

スーパー糖質制限食実践者の場合は、食事中にも「脂肪酸-ケトン体」がエネルギー源として利用されています。

つまりステーキを食べている最中にも脂肪は分解されて燃えているわけです。

このとき血中ケトン体濃度は、現行の基準値よりはるかに高値となりますが、インスリン作用が働いているので、生理的であり、全く安全です。

人類700万年間の狩猟・採集時代は糖質制限食なので、ご先祖は、日常生活の多くの場面で同様に「脂肪酸-ケトン体」をエネルギー源としていたと考えられます。

このことは、備蓄エネルギーの観点から考慮すると、体脂肪が10kgあれば、90000kcalとたっぷりあるのに対して、グリコーゲン250gなら、わずか1000kcalしかないことからもわかると思います。

すなわち

人類において身体の多くの細胞の主たるエネルギー源は「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」

で、「ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム」は、緊急事態(闘争、逃走など激しい筋肉の収縮時)や運良く糖質を摂取できたときだけの予備システムであったということです。

5)

すなわち、インスリン作用があるていど働いていれば、血中ケトン体が現行の基準値より高値でも生理的状態なので、何の問題もなく安全です。

ちなみに、胎児胎盤の絨毛間液のβヒドロキシ酪酸(ケトン体の一種)濃度は、1730μM/L で基準値「76μM/L 以下」より、20~30倍高値ですが、胎児においてはこちらが基準値(58検体の平均)なのです。

同様に、生後4日目の新生児のβヒドロキシ酪酸濃度は240μM/Lで、やはり現行の基準値より高値ですが、新生児においてはこちらが基準値(312例の平均)なのです。

このように胎児、新生児において現行の基準値よりはるかに高値でも生理的で安全なケトン体が、成人においても危険なわけがないのです。

6)

一方、インスリン作用が欠落しているときの、糖尿病ケトアシドーシスは重篤な病態であり危険です。

言い換えると、インスリン作用が欠乏していない限り、「糖尿病ケトアシドーシス」は絶対に生じないのです。

このように、「生理的ケトン体上昇」と「糖尿病ケトアシドーシス」とは全くことなる状態であることを知る必要があります。

このことも多くの医師・栄養士がご存じないので、医療現場混乱のもととなっています。

7)

炭水化物は、現代の摂取状況では、悪者ですというしかないです。

そもそも炭水化物は、過去700万年の狩猟・採集時代は人類があまり摂取してこなかった栄養素なのです。

必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルは人類に絶対に必要ですが、必須糖質はないのです。

大西先生は「取り過ぎ傾向の炭水化物を減らす」のはいいと仰っています。

しかし例えば日本糖尿病学会が推奨する<糖質50~60%>という比率について、いったいどのように考えておられるのか聞いてみたいです。

700万年間の狩猟・採集(糖質制限食)時代に、形成された人類の消化管・栄養・生理・代謝などのシステムは糖質制限食に適合するように特化しています。

摂取エネルギーの50~60%をとるようなとんでもないバランスの食事が、如何にヒトの身体に負担になるか、想像にかたくありません。

すなわち現代人の普通の食事は、全て炭水化物の頻回過剰摂取といっても過言ではありません。

生活習慣病の根本要因は炭水化物の頻回過剰摂取とそれに伴うインスリンの頻回過剰分泌であると、私は考えています。

8)

なおスーパー糖質制限食は、カロリー無制限というわけではありません。

糖尿病学会のいうような、カロリー制限食は必要ありませんが、厚生労働省のいう標準必要摂取エネルギーが目安となります。

*炭水化物=糖質+食物繊維

江部康二引用元 http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-category-23.html

ツボ
現代は糖質に溢れていますから、それを食べ続けたり飲み続けた結果が血糖値が高くなるといって間違えありません。バランスを考え糖質を制限して食事をしていくことがとても重要だと思います。動画を見てぜひ理解して糖質制限に取り組んでほしいと思います。

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GLI017 糖尿病と食事療法


世界的にみて国際糖尿病連合(IDF)の発表した数字をみると糖尿病有病者数は2013年現在で3億8,200万人(有病率 8.3%)。有効な対策を施さないと、2030年までに5億9,200万に増加すると予測されています。日本もひとごとではありません。

最近治療の現場で痛みや不調が治りにくい人あるいは慢性の症状で悩んでいる人のなかに血糖値が高い人が見受けられます。境界値に近い人達。いわゆる糖尿病予備群ということになります。

空腹時血糖…70~109mg/dl
食後2時間血糖…140mg/dl未満

HbA1c値は 5.8%(NGSP値6.2%)以下とされています

この数値を確認して高い人は食事療法が必要になります。そして私は江部先生が推奨している糖質制限による食事療法をおすすめいたします。

高雄病院方式の糖質制限食の基本スタンスは、「人類本来の食生活を目指す。」ということです。

人類の歴史は、約400万年です。

農耕が始まるまでの約400万年は、狩猟・採集が生業であり、魚貝類・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・野草・野菜・キノコ・海藻・昆虫などが日常的な食料です。時々食べることができたのは、木の実・ナッツ・果物・山芋などでしょうか。

スーパー糖質制限食における総摂取カロリーに対する割合は

<脂質56%、タンパク質32%、糖質12%>

です。

すなわち、高脂質・高タンパク食であり、制限するのは糖質だけで、これくらいが「人類本来の食生活」に近い比率だと思います。

摂取する糖質のほとんどが野菜分の糖質です。400万年の進化の歴史において、野菜は日常的に摂取していたと思います。このことは、人類がビタミンCを体内で合成できないことからも、推察できます。動物性食品だけの摂取では、ビタミンCが必ず不足します。

従いまして、スーパー糖質制限食で野菜を摂取することは、ビタミンC確保の意味からも重要な意味を持っています。

つまり、適量の野菜(最低ビタミンC必要量)は、必ず摂取しなければなりません。ただ大量の野菜は、糖質量が増えるので要注意です。

次に果物やナッツ類は、秋を中心に季節ごとに少量は手に入るので、ご先祖も、当然摂取していたと思います。

但し、当時の果物やナッツは野生種ですから、現在流通しているものに比べたら、はるかに小さくてショボくて糖質含有量も少なかったと思います。

そして、じゃがいもやさつまいもを人類が食べ始めたのは、農耕開始と同じ頃かそれ以降です。

一方、山芋は、世界中にいろんな種類が山のなかに自生してたと思われ、たま~に運良く採集できたら、ご先祖も食べていたと思います。

このように考えてくると、糖尿人のスーパー糖質制限食においても、適量の野菜、少量のナッツ類、少量の果物、程度の少なめの糖質量は、人類の進化の過程で時々摂取していたものであり、人体の消化吸収・栄養代謝システムのおいても許容できる範囲と思います。

山芋は、さすがに糖質含有量が多いので、糖尿人はやめておくほうが無難です。

正常人が、健康のためにスーパー糖質制限食を実践する場合は、糖尿人より多めの野菜、適量のナッツ類、適量の果物、適量の山芋、くらいまでの糖質量は許容範囲と思います。

以上が高雄病院方式の糖質制限食基本スタンスです。引用元 糖質制限食のやり方のパターン

ツボ
楽天の星野監督が重度の腰椎ヘルニアおよび黄色靭帯骨化症で戦線を離脱しておりますが、重度の糖尿病も抱えているため手術ができないでいるという週刊文春のニュースがありました。このように血糖値が高いと合併症が命を危険にさらすことになります。少しでも早く食生活習慣を改善していただきたい思っています。

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GLI016 糖尿病と腎症

糖尿病が原因でよくみられる合併症は、神経障害、網膜症、腎症の三つで、これらは糖尿病の三大合併症です。糖尿病になったら何が怖いかというと繰り返しになりますが、3大合併症が怖いわけです。

■こちらも読んでください。
GLI013 糖尿病と眼の障害
GLI014 糖尿病と神経障害

高血糖値は腎臓をだめにする

糖尿病性腎症は、糸球体の細小血管が狭くなってしまい十分に老廃物をろ過できないために起こります。その原因となっているのが高血糖です。ですからどうしても血糖値のコントロールというものが大切になるのです。

高血糖状態が続くことで糸球体の血管が硬化を起こし血管が狭くなると同時にろ過作用が低下してしまいます。すると、徐々にタンパク尿が出るようになります。そしてついには尿が出にくくなるので老廃物が体にたまって尿毒症になってしまうことが多くあります。本当に注意しないとなりません。

血糖値をコントロールして糖質制限食をしていくことをおすすめします。病院の検査等で血糖値が高いと出た方はいち早く血糖値をコントロールする生活を開始して身体のコンディションを整える鍼灸をぜひ受けてみてください。

糖質制限食だけが食後高血糖を生じないし、薬物の使用がないので低血糖も生じないので、糖尿病腎症の進行を防ぎ、また総死亡率も減らす可能性をもっていることがわかります。

患者さんへの説明は、結構難しいですが、

①「血糖コントロールが悪ければ、糖尿病腎症は転がるように進行する。」
微量アルブミン尿→第3期A→第3期B→腎不全→透析

ということをまず説明します。

そして、

②「糖質制限食で血糖コントロールが良くなれば、100%とは言えないが進行が防げる可能性がある。」と説明します。

第3期A(タンパク尿1g/日未満)の段階までは、

<高タンパク食による蛋白尿へのリスク>と<食後高血糖による蛋白尿へのリスク>
を天秤にかけるという言い方もできます。

このような臨床試験はないので、結論は出ませんが・・・。

ただ、第3期A(タンパク尿1g/日未満)の段階までは兎も角として、第3期Bの段階(タンパク尿1g/日以上)の段階になると、糖質制限食も含めて治療に難渋します。

ともあれ、できるだけ早い段階で糖尿病腎症を発見し、糖質制限食実践で血糖コントロールを良好に保つことが、現時点で最善の道と考えられます。

糖尿人は、3ヶ月~半年に1回、尿中微量アルブミンを検査して、早期発見に努めて下さいね。引用元 糖尿病腎症と糖質制限食

ツボ
血糖値をコントロールする上で糖質制限食を実施することはとても大切だと思います。カロリーも重要ですが世界的な流れでは糖質制限食のほうが血糖値コントロールには適していると思います。ともかく、早期発見、早期生活改善が重要だと思います。

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GLI015 糖尿病と神経障害

血糖値が高くなってくると怖いのが何よりも合併症状であることはこのブログでも話をしてきています。しかし、人間とは怖いものでびりびり・じんじんとした違和感も「これくらいなら大丈夫だろう」と症状が出た初期の段階では放っておく人がほとんどです。病院へ行って検査をして欲しいですし、ぜひ鍼灸院の門を叩いてほ欲しいとこころから思っております。

糖尿病になると、細い毛細血管がもろくなるなどのダメージを受けます。末梢神経に血液を運ぶ毛細血管が傷つくと、十分な酸素と栄養が運ばれなくなり、感覚や運動を司る神経と自律神経に悪い影響が及びます。

感覚神経が障害を受けると、手足の先に痛みやしびれといった症状が現れます。「ぴりぴり」「じんじん」といった痛みやしびれなどの症状を伴う人は約15%程度といわれていますが、自覚症状のない人も含めると30~40%にみられる頻度の高い合併症です1)。

糖尿病は、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、足先に「ぴりぴり」した痛みや「じんじん」としたしびれを感じて、初めて糖尿病とわかる場合もあります。そのまま放置すると足の感覚鈍麻から切り傷などにも気付かず、感染を伴って細胞壊死を招き、切断を余儀なくされることもあるため、早期の治療が必要です。

1)堀田 饒:”第4章疼痛疾患 2.糖尿病性神経障害” 神経障害性疼痛診療ガイドブック 小川 節郎編 南山堂:124, 2010

自律神経は、障害を受けても感知しにくいため、初期では気づかないことが多いといわれています。自律神経は、体温や血圧など、人間が生きていくために必要な機能を調節している神経なので、障害を受けると、身体に様々な症状が現れ、QOL(生活の質)が著しく低下します。
引用元糖尿病神経障害って、どんな病気?

ツボ
現代の食事というのは糖質がほとんど占めているのではないかと思えてきます。外出先でお昼などに何か食べようと思うとなかなかないというのが現状です。自己管理をするうえで日常生活でいかに低糖質の食事をこころがけるか?ということはとても重要なことです。血糖コントールが現代人の健康においてとても大切なことと思われます。

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GLI014 糖尿病と眼の障害


糖尿病の怖い合併症の一つして網膜症があります。東洋医学では、糖尿病のことを「消渇(しょうかつ)」呼びます。食生活のの不摂生・ストレス・体質など原因となり体内に熱が生じ、消渇(糖尿病)が起こると考えています。

消渇(糖尿病)では体内が乾燥することで熱を持つようになってしまうのが特徴です。糖尿病患者の7割前後の方が便秘気味になる傾向があります。身体の水分バランスを鍼灸治療で調整すると便秘や口の渇きなども減少し、血糖のコントロールにも良い影響を及ぼすことが可能です。さらに当院では菊芋の利用を推進しています。

糖尿病網膜症は糖尿病に付随してあらわれる病気です。
糖尿病にかかると、血液中の糖分を細胞がうまく吸収できなくなります。血液中の糖分が多い状態が続くと、やがて糖が血管に障害を与えるようになります。目の網膜にある血管は細いので特に障害を受けやすく、血管がつまったり、出血したりするようになります。

もともとある血管が障害を受けて機能しなくなってくると、栄養分などを届けられなくなるため、新しい血管(新生血管)が作られます。この血管はとてももろく、出血や成分の漏れをたびたび起こします。この状態が、視界がかすむ、視力の低下などの症状の原因になります。

さらに病気が進行すると、網膜剥離や緑内障といった病気を併発し、失明に至ることもあります。引用元糖尿病網膜症の症状

ツボ
眼の障害もいち早く対策をすることが大事になります。病院での治療はもちろんのことですが、温熱療法を一日も早く取り組むことで進行を食い止めることができますし、温灸で目全体を温めることですっきりと視界がすることがわかると思います。ぜひ一度ご相談ください。

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GLI013 糖尿病と血管の障害


当院では積極的に温熱療法を推進しております。温熱治療器を使用して身体を温めることで以下のような効果が期待できると考えられています。一番怖いのは糖尿病の合併症状で血管に障害が出ることです。血管障害の予防のためにも身体を温めることはとても重要です

糖尿病の合併症状について温熱療法で期待できること

1,代謝能力が向上することにより、ブドウ糖・脂肪酸の利用が促進されて血糖が低下する可能性が大きい

2,基礎代謝能力が向上することにより、インスリン抵抗性が改善することが期待できます。

3,身体の不調で運動ができない方も温熱療法を取り入れることで減量効果が期待できます。

4,温熱療法で体内にヒートショックプロテインを増やすことで高血圧やその他の病気(合併症)の予防が期待できます。

5,温熱療法で腎臓の働きが向上する事により余分な糖を排泄することによって血糖値が下がることで膵臓(すい臓)の働きが増進することでインスリンの分泌力が高まるなどの効果も期待することができます。

糖尿病の副作用でお悩みの方はぜひ相談してください。

糖尿病の合併症の多くが血管の病気と絡んでいるため、 糖尿病は実は血管の病気であるとさえいわれます。 糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などは、細動脈や毛細血管などの比較的小さな血管の障害が中心となっておこる病気で、 専門用語で糖尿病性細小血管障害とよばれ、糖尿病に特徴的な病変であると考えられています。

しかし、比較的大きな動脈も糖尿病によって障害をうけることが多く、 これは糖尿病性大血管障害と呼ばれます。細小血管障害は血糖コントロールの影響が大きく、 大血管障害は糖尿病に共存する事が多い高脂血症などの影響が 比較的大きい事がしられています。したがって、大血管障害は、糖尿病以外でも見られる動脈硬化と同類と 考えて差し支えないでしょう。大血管障害によって心臓に血液を送る血管が障害をうけると狭心症や心筋梗塞が、 脳への血管が障害を受けると脳卒中がおこります。

糖尿病性の血管合併症による問題は、これらにとどまりません。 下肢への血行が障害されると、歩行障害やひどい場合は下肢の切断につながります。さらに、人体のあらゆる細胞や組織は血液から酸素や栄養を供給されて生きていますから、血管の障害に関連する糖尿病の合併症は体中どこに発生しても不思議ではないといえます。引用元京都大学糖尿病・内分泌・栄養内科

ツボ
糖尿病は本当に怖い病気です。しかし、いち早く対処をすればうまく付き合っていけることも確認されています。食生活を改善することがとても重要です。ぜひ一緒に取り組んでいきましょう。

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GLI012 糖尿病と体重減少

糖尿病が進行してから体重が減少したのが糖尿病が原因だったのかと気づく人も少なくありません。中には体重が減少することでがんになったのではないかと心配してひとりで悩むひとも少なくありません。糖尿病でも血糖が高くなることで体重が減ります。

体重が減少する理由は?

急激に減少するのは脱水のためだと言われています。血糖が高くなると、ブドウ糖の代わりに脂肪がエネルギーとして使われるようになります。そしてからだの脂肪が減ってきます。

運動をしたりバランスのよい食事を実行して脂肪が減り、余分な体重が減ることは良いことです。しかし糖尿病による体重減少は病的と言われているのは標準体重以下になってもまだ減少をつづけるのが特徴です。

メカニズムは食事から身体内に入った糖質はブドウ糖に変換されます。細胞に取り込まれて体を動かすエネルギーとして活用します。しかし高血糖な状態が続くと体内にインスリンが不足して糖質をブドウ糖に変換できなくなりエネルギーにできなくなります。そうなると人間の体は蓄えていた脂肪をエネルギー源として消費し始めるために体重が減っていくわけです。

糖尿病の症状として、よく知られているものの1つに『体重の減少』があります。 急激に痩せてきたから、糖尿病を心配するということもよく聞きますよね。

糖尿病が原因で急激に体重減少が起きるのは、血糖増加により細胞の脱水症状が進むためです。

細胞の脱水症状による体重の減少ですから、水分補給がきちんとされれば通常、体重は元に戻るはずですが、 高血糖状態が改善されなければ浸透圧の関係も改善されないため、 いくら水分を取っても、尿として排泄されるだけで体重は元に戻りません。

それどころか、反対に高血糖状態が長く続くことで、体重はどんどん減少してしまいます。

インスリンがきちんと働いていないための高血糖状態ですから、 ブドウ糖は、細胞に取り込まれてエネルギーになることができないのです。

ブドウ糖をエネルギーにできなくなると、人間の体は蓄えていた脂肪をエネルギーとして消費します。

このため、体重がどんどん減少するのですが、 糖尿病が原因で体重が減少する場合、標準体重を下回っても体重が減り続ける特徴があります。引用元体重減少は高血糖による細胞の脱水症状が原因

ツボ
糖尿病の初期は自覚はありません。しかしなんらかの身体の変化、つまりはだるいとか小便の回数が増えたとか。なにか気になる点が出てきます。そこを見逃さないでください。ぜひひとりで悩まずに病院はもちろんのことお近くの鍼灸院にご相談ください。

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