不妊というと女性の問題だというイメージがありますが、男性にも原因があることが多くあります。割合で示すと半々という風に最近では言われてきています。

精子減少症 ・・・ 精液1ml中の精子の数が2000万以下
無精子症 ・・・ 精子がまったく形成されない
精子死滅症 ・・・ 精子に受精能力がまったくないか死んでいる
精子過剰症 ・・・ 精子の数が正常の2倍以上で、固まったりくっついたりする

上記のようなこともあるので、男性側も一度検査してみることをおすすめします。

不妊の原因は女性50%、男性50%と考えて

 女性の問題として語られることの多い不妊問題ですが、実際には同じくらいの割合で男性側にも問題があることが、近年分かってきています。不妊の原因の半数は、男性側にもあるということです。

 男性不妊の原因に、精子を作りだす精巣がホルモンの異常で十分に成長していないことや、精子の数が少ないこと、また動きが鈍いなどがあると言われています。

 今回の鈴木おさむさんのケースでは、「検査をした際に精子の運動率があまりよくなかったので、早めの人工授精をすすめられました」と自身のブログで明かしています。

体外受精での妊娠確立は40歳で8%まで低下

 一方で、女性の出産年齢が世界一の晩産化国になりつつあるということも問題になっています。妊婦の4人に1人が高齢出産で赤ちゃんを産んでいるというのが現状です。不妊の検査や治療を受けた夫婦は6組に1組。不妊治療を行っている人の半分以上は35歳ということからも、晩産化の深刻さがうかがえます。過去に行ったNHKの調査で、35歳以上の不妊治療中の人で「体外受精をすれば45歳位までは妊娠可能」と考えている人が53%もいることがわかりました。実際は、不妊治療で赤ちゃんを授かることができる割合は36歳ころから急に下がり、40歳では8%にまで落ち込むことが厚生労働省の調べで分かっています。

妊活力を高めるサプリで精子の質を上げる手も

 とはいえ、「よい出会いがない」「仕事が忙しい」などの理由も多くあげられます。子供を授かりたい人で結婚後すぐに取り組みたいこととして勧めたいのが“男の妊活”です。

 “男の妊活”に必要なこととは、端的に言えば「女性を妊娠させる能力を高めること」です。そこで要となるのが“精子の質”になるわけですが、これらを食生活で補うのなら、精子の材料となる栄養素をしっかり摂り、精子の能力を高めることが重要というわけです。精子は、タンパク質やコレステロール、ビタミン群、ミネラルなどで作られているので、なにより食事でこれらをバランスよく摂りましょう。また、普段の生活の中で不足しがちといわれる「亜鉛」は、精子の質を向上させる上で欠かせない成分ですので、積極的に。必要に応じてサプリメントなどで補うのもよいでしょう。2013年12月に発行された、小浦ゆきえさんの著書『子宝サプリ』の中でも、これまでは女性がするものと考えられていた妊娠への取り組みには、早い段階からパートナー(男性)の協力も必要であり、必要に応じてサプリメントを摂るのも一策であると言っています。

“男の妊活”を意識することが重要

 鈴木おさむさんも「いろいろ調べたり人の話を聞いていると、妊娠出来なかったり、流産してしまったりするのも男性にも結構理由があることも分かりました」と、夫婦の妊活には男性の理解が必要だということを強調。「僕も自分の精子の状態を知ってから、食事や生活の面で変えたことや意識したことも沢山あります」とした上で、今回の人工授精で授かったことに関しては「何かの力を借りての妊娠でも、その時にお互いを愛しむ気持ちがあるかどうかが大切であり、だから、罪悪感もなければ、後ろめたい気持ちもまったくありません」と綴っています。不妊治療の“男性の協力=男の妊活”が言うまでもなく必要であるということを改めて理解していく必要がありそうです。
引用元不妊の原因は女性50%、男性50%と考えて

ツボ
日本が繁栄していくためにも、今後も素晴らしい日本が発展していくためには若い力も当然必要になってきます。高齢化社会真っ只中の現在。なんとか、少しずつでも出生率があがりみなが明るい笑顔がもっともっと増えることに私も微力ながら貢献していきたいと思います。

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