糖尿病はメタボの人なら気になる病気のひとつでしょう。鍼灸院に来られる患者さんの中には糖尿病も増えております。お薬と併用しながら鍼灸の力で糖尿病による症状を軽減できます。しかしそれもある程度の自己管理が必須条件になります。

・糖尿病の症状その1
のどが乾き、水分を多く取り、尿の回数や量が増えてきます。

・糖尿病の症状その2
体がだるく、疲れやすくなります。
尿の中には、糖だけでなく、大事な筋肉や骨が溶けて出て行きます。細胞や筋肉の働きと関係の深い食塩などのミネラルも尿に出ます。このため、脳に回る血液量が減り、頭がボーっとして、だるくなったりします。

・糖尿病の症状その3
食欲がいつもより旺盛になる
糖尿病の初期は、一時的にインスリンが過剰に出る時期があり、食欲が旺盛になる傾向にあります。

・糖尿病の症状その4
食欲はあるが痩せはじめる。
糖尿病が悪化してくると、糖分のかわりに筋肉や脂肪を燃料とするため、体重が急激に減ります。

・糖尿病の症状その5
血液の流れが悪くなる
糖尿病の患者さんが起こしやすい動脈硬化によって、特に足指の血液の流れが悪くなり、「壊疽(えそ)」といって、指が腐ってしまい、切断しなければならなくなることもあります。

・糖尿病の症状その6
むくみが出てくる
糖尿病性腎症の末期になると、症状が進むにつれて、血液中のタンパク質が尿中に排せつされ、むくみやすくなります。

・糖尿病の症状その7
吹き出物ができ、皮膚が化膿しやすくなる。膀胱炎や感冒にもかかりやすくなる 血糖値が高い状態が続くと、体の抵抗力が落ち、細菌に感染しやすくなります。また、かかると治りにくくなります。

▼「マグネシウム」が糖尿病抑制 豆や海藻に含まれる

食事でマグネシウムを多く取る人は、生活習慣病の2型糖尿病になりにくい-。欧米の疫学研究では以前から指摘されていた傾向が、福岡県久山町の住民の健康診断データを21年間にわたって追跡した九州大チームの調査で確認された。アジアでの研究は少なく、結果も一致していなかった。

 チームは、昭和63年の健康診断で糖尿病ではなかった40~79歳の住民1999人を平成21年まで追跡。このうち417人が糖尿病を発症した。

 住民が食事で取るマグネシウムの量は、昭和63年に70項目にわたる質問で把握。1日の平均摂取量によって4つのグループに分け、糖尿病発症との関連を調べた。

 それによると、マグネシウム摂取量が148・5ミリグラム以下の最も少ないグループと比較すると、摂取量が増えるほど糖尿病のリスクが下がるという結果になった。また、インスリンの効きが悪い「インスリン抵抗性」の人、習慣的に酒を多く飲むなど一般に糖尿病のリスクが高いとされる人で、マグネシウム摂取による予防効果がより高い可能性も示された。

 データは、横浜市で開かれた日本糖尿病学会で発表された。

 マグネシウムは豆や海藻をはじめ、精製していない食品に広く含まれる。厚生労働省は30~49歳の男性に1日370ミリグラム、同年代の女性に同290ミリグラムの摂取を推奨しているが、実際の摂取量は男性平均250ミリグラム、女性同224ミリグラム(平成22年国民健康・栄養調査)で、だいぶ下回っている。

 食品による取り過ぎの報告はないが、サプリメントなどで過剰に摂取すると下痢などを起こすことがあるという。「マグネシウム」が糖尿病抑制 豆や海藻に含まれる

▼食生活習慣が健康の鍵

糖尿病に限らずバランスのよい食生活を実現することが何よりも健康への第一歩です。このバランスのよい食生活というのも人それぞれの生活習慣や仕事の環境に応じて変わってきます。まずは自分の食生活を記録することから始めるといいと思います。

1,毎回の食事を写真に撮る
2,写真に撮った食事を見直す
3,食事の時間を決める

この3つをまずは守ることだけでかなり食生活は改善できると思います。是非実践してみてください。

▼あとがき

これからの時代はわれわれ40代以上はとくに老後を見据えて健康に対する意識をあげていくことが大切です。少子高齢化の時代を生き抜くためにも元気な老人でいて、若い世代の手をできるだけ借りないで生きられるように、そしてどうしても周囲の手が必要な人に必要なサポートがいくような世の中にしていきましょう。

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