ヘルニア以外にも下記のような腰痛があります。

腰痛イメージ2

 

・筋筋膜性腰痛、
いわゆるギックリ腰(西洋では魔女の一撃)
なにかの拍子に(重いものを持ったり、屈んだり、落としたものを拾おうとしたり等)腰に電撃様の痛みが走り、ひどいとそのまま動けなくなります。
これは、筋肉を包んでいる筋膜という膜が傷ついて発症するといわれます。

・変形性脊椎症
長年重いものを持つ仕事や、不良姿勢などにより背骨が変形してしまい、周囲の軟部組織を刺激して痛みを発症します。ひどくなると、仮骨形成といって新たに骨が出来て、背骨同士をくっつけてしまう橋状仮骨という状態になります。本来あるべきでない骨が出来ることによって正常な関節の運動が阻害され、バランスを崩すことによって痛みを発症します。

・仙腸関節の変位
不良姿勢などで骨盤が歪んでしまい、仙腸関節という関節が位置異常(ずれ)を
起こすことで痛みを発症します。 背骨の真ん中ではなく、指3~4本程度外側に痛みが出現します。

・圧迫骨折
加齢や骨粗鬆症などで背骨が弱っているところへ、しりもちや直接強打などにより
腰椎がつぶれた骨折をいいます。折れた腰椎の限局性の痛み、腫れ、強い痛みを発症します。変形したまま治ってしまうと、腰が不自然に折れ曲がった姿勢になったりします。

・梨状筋症候群
臀部の深層にある梨状筋という筋肉に、不良姿勢、悪い歩き方などで過度にストレスがかかり、過緊張を引き起こし痛みを発症します。
この筋肉は坐骨神経の出口にあるので、緊張により坐骨神経の出口をせばめ、神経を圧迫し、足にシビレや放散痛を誘発します。

梨状筋症候群はまれに腫瘍との鑑別が必要なため上記のような検査が必要な場合もあります。