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うつの症状は心身に出ます。鍼灸師として身体面のアプローチを少しお話いたします。うつの場合はに身体に出る症状を放置しておくと元の健康な心身に戻るのに相当の労力と時間を要すことになります。うつ症状でお悩みの方はセルフケアを怠らないようにし心がけてください。鍼灸院でうつの身体症状についての治療について述べていきます。

▼身体を温めて睡眠を充実させる
うつ症状で悩んでいる方の身体症状の一つとして朝早く目がさめる(早朝覚醒)、途中で目がさめる(中途覚醒)、寝つけない(入眠困難)、眠りが浅いなどの「睡眠障害」があげられます。

病院でのお薬のお力を借りるのも一つの手ですが、ご自身でできることとが3つあります。

1,寝る2時間前にお風呂に入り体温を平熱より1度以上上げるHSP入浴方法で入浴をする。

2,朝早く起きて(5時前後)朝陽を浴びてセロトニンの分泌を促す。すると夜になると睡眠を促すメラトニンが分泌されます。

3,床に入り、3秒かけて息を吸い、3秒かけて息を吐くことをゆっくりと続ける。10分弱も呼吸をしていると眠くなってきてます。

▼身体を温めて疲労感を解消する
うつで悩んでいる人は疲れがとれない、疲労感が続く、体がだるいなどの症状で悩んでいる人も多いです。この場合は特に体温を下がっている場合は温灸を用いた温熱療法で改善する場合があります。さらに食欲や性欲が低下する、体重減少がある場合にも体温を上げるように軽めのウオーキングをしたり温を平熱より1度以上上げるHSP入浴方法で入浴が効果的です。

▼身体を温めて頭痛を解消する
頭痛、腰痛、頭重感、肩こり、首の痛みめまい、立ちくらみ、耳鳴りなどを訴えるうつ症状の方も多くいます。これらについては、鍼灸と温熱療法で症状が軽くなる場合もあります。さらに経絡経穴、いわゆるツボの力で心身のバランス、自律神経のバランスを整えます。

▼身体を温めて循環器を活性化させる
息苦しい、胸が圧迫される、声が出にくい、胸が苦しい、動悸、息切れ(循環器症状)などを活性化させます。これも鍼灸と温熱療法で改善できることが多いです。さらには手足がしびれる、力が入らないとか、吐き気、腹痛、便秘(消化器症状)などの場合も低体温と冷え性が影響していることが多いので鍼灸と温熱療法で体温を上げ、血流を良くして改善を促します。

▼まとめ
上記のように、うつ状態で身体に出ている症状をまずは改善を促すことでうつの心理面も回復することが多くあります。このことから、当院ではカウンセリングも併用して受けれる環境を整えております。心身のバランス、心身両面からのアプローチがうつ状態から健康な心身への第一歩だと思っています。

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