HWN052 働き盛りの男性を襲った病気

先日ブログにも書きましたが金子哲雄さんが肺カルチノイドで亡くなりました。まだ40歳そこそこの若さの人間の命を奪った恐ろしい病気です。40代に突入したら気持ちはいつまでも若く、身体の健康について向き合い始める時期でもあります。肺カルチノイドは働き盛り世代にとっても人ごとの病気ではありませんので再度メモしておきます。

▼肺カルチノイド

◆がんに準じた治療

金子さんが異変を感じたのは昨年3月。せきが長引き、6月に医療機関を受診。胸部エックス線撮影したところ、肺の気管支に大きな影が見つかった。精密検査の結果、肺カルチノイドと診断された。発症は10万人に1人とされる。

 カルチノイドは、肺の気管支や大腸、小腸といった消化管など神経内分泌細胞がある粘膜に発生することが多い腫瘍。がんに準じた治療が行われ、治療の第一選択肢は切除手術だ。

 国立がん研究センター中央病院元院長で、公益財団法人「がん研究会」(東京都江東区)の土屋了介理事(呼吸器外科)によると、胸部エックス線撮影では1センチ以上の大きさで発見されることが多い。

 「肺は空気に包まれているため、腫瘍がかなり大きくなるまで自覚症状がない。特に、カルチノイドは扁平(へんぺい)上皮がんと異なり、たんの通り道に影響しない。そのため、人によっては7~8センチの大きさになって、ようやく発見されることもある」(土屋理事)という。遺伝性はなく、喫煙との関連も分かっておらず、発生原因は不明だ。金子哲雄さんの死因「肺カルチノイド」とは 専門家に聞く

肺カルチノイドは現時点では治療法は確立していないため放射線と化学療法を行うしかありません。早期発見が一番重要なことなのだと思います。
原因不明の病気ではありますが、おそらく冷え性や低体温も原因のひとつかと思っています。さらにストレスもかなりあったのではないかと思います。

肺カルチノイドは聞き慣れない病気ですが、多くの病気は原因不明のものがまだまだ多いです。がんもいろいろとわかってきていることも多いです。しかし、まだ、がんで命を亡くすことも日本ではなかなか減っておりません。

▼自覚症状が出てからでは遅い

このような大きな病気にかかわらず、日常の腰痛や肩こりでさえも自覚症状が出てから対処することがほとんどですが、できればちょっとした疲れや身体のだるさや倦怠感などがある場合には自分の身体と健康状態に目を向けて欲しいです。病院はもちろんですが、ぜひ鍼灸院でのはりやお灸の治療も受けてみてください。かかりつけの病院はもちろん、もっと身近な存在として鍼灸師もお役にたつことを覚えておいてください。お薬の力を頼るときはもちろん、頼らなくてすむときも鍼やお灸はみなさまの不快なコンディションに効果あります。

◆進行早い非定型

 金子さんの所属事務所によると、腫瘍は発見時、既に摘出手術はできない大きさ。治療法が確立されていないため、放射線と化学療法を行い、一進一退の状態だったという。しかし、9月初めには容体が悪化、自宅で療養生活を続けていた。

 肺カルチノイドは、進行が遅く転移の少ない「定型性」と、進行が早く転移することも多い「非定型性」がある。土屋理事は「発見から亡くなるまでの早さからすると、非定型性で進行の早い、小細胞性肺がんに近いタイプだったのだろう」と推測する。

 特別な予防法はなく、どれだけ早く発見できるかが大事だ。土屋理事は「通常の病気は自覚症状が出てから治療すれば治るが、がんは自覚症状が出てからでは遅い。症状が出る前に検診で発見することが重要」と強調する。金子哲雄さんの死因「肺カルチノイド」とは 専門家に聞く

▼あとがき

鍼灸は人間がもつ免疫力に働きかけ、ツボに刺激を与えることで健康コンディションを整えるすばらしい施術です。WHO世界保健機構でも以下の疾患に有効と認められています。

NIH(米国 国立衛生研究所)の見解として鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効であると発表しました。
WHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には、次ぎのものを挙げています。

【神経系疾患】
◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

【運動器系疾患】
関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪および予防

【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

お気軽に鍼灸師に相談してください。

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