後鼻漏で悩んでいる方が来院するようになりました。当院では花粉症などの症状は症例も数多くあるのですが、後鼻漏は全くありませんでした。症状はのどにおりてくる鼻水が鼻の奥で粘り気がありひっかかるような感じがすることが多いようです。とにかく、常にすっきりしないので大変つらいことは間違えありません。
後鼻漏には
後鼻漏の粘液には咽頭の粘膜を傷める成分があります。後鼻漏が原因で咽頭痛や咽頭違和感が起こることも少なくないようです。また後鼻漏が気管まで流れ込むと、特に小児や高齢者の方では気管支炎や肺炎を起こすおそれもありますから楽観視できません。
後鼻漏の症状で悩んでいる方の多くは肩や首のこり、頭重感、体のだるさを伴うこともよくあると言われています。
後鼻漏の治療としてメインは薬物療法(抗生物質、消炎剤、粘液調整剤など)、ネブライザー(吸入)治療が主流のようです。さらに最近では鼻洗浄治療、Bスポット療法を病院では行われているようです。
私がいま後鼻漏の患者さんを治療していて言えることは明らかに冷えがあることです。手足はもちろんですが全体的に冷え性で血流が悪いことも根本原因にあると思っています。この患者さんはBスポット治療や6スポット治療にもチャレンジしているのですが、思った以上の効果が出ていません。鍼灸にしても思ったような結果が出ていないのが現状です。次回は当院ではどのような治療をしているか書きます。
おすすめ
よくわかる最新療法 病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる | |
![]() |
堀田 修
角川マーケティング(角川グループパブリッシング) 2011-03-16 |
市間先生
初めまして、わたくしは鍼灸院を経営している安徳と申します。後鼻漏で検索していて偶然先生のホームページを拝見しいましたのでお便りしております。
私自身10年以上前から後鼻漏を何度も経験しその対策をある程度確立しましたので、大変ぶしつけで申し訳ありませんがこの欄に書かせていただきます。
後鼻漏の原因は基本的に冷えがありますが、環境因子として低温多湿環境が発症の引き金になります。たとえば梅雨冷や洗濯物の部屋干し、鼻のツボである「しんえ」~「前頂」へのエアコンの冷気、洗髪後しっかり頭髪を乾燥させずに就寝する、などは大きな引き金になります。これらの共通点は頭皮鼻のツボへの冷気や気化熱による冷却です。
治療法として私は鼻腔(キーセルバッハ)へ直角にソフトレーザー100mmw6~10分当てて鼻腔の温度を上げて治します。そのほか先の「しん会」~「前頂」に遠赤外線を30分以上当てます(我が家の嫁さんが後鼻漏による喉の不快感を訴えるときは一晩中遠赤外線ヒーターを頭頂部に当てて寝ると喉の調子がよくなります)。もちろん「しん会」や「前頂」への直接灸も効果があります。
今後の診療の参考になれば幸いです。
ありがとうございます。参考にします。