CLM086 自分ならどうするか。〜放射能問題


photo credit: Rajesh Kunnath via photopin cc
いよいよ、311から2年が過ぎようとしています。鍼灸師という人様の健康を扱う仕事をしているので、放射能問題はやはり厳しく見ていかないとならないと思っています。目に見えない放射能ですから、いったいどの程度ことが深刻になっているのか?また政府が言うとおりにさほど深刻になる必要がないのかどうなのか。

本当に困った問題です。もし農業や漁業をしていたら自分はいったいどうするのか。今の自分からすると、おそらく福島での農業や漁業はあきらめるとは思います。しかし、・・・・・。

▼届ける/ここから離れない、土は子どもだから/農業・大河原多津子さん=田村市

「科学技術が発達した日本でチェルノブイリのような事故は起きないと、心のどこかで思っていた。高をくくっていた自分を許せなかった」

 昨年4月、NGOが畑の放射能濃度を測りに来た。車から降りてきた人の姿は白かった。マスクと防護服、手袋を身に着けていた。「ここは汚染地なんだ」と痛感する。
 土と触れ合う暮らしが好きだ。畑仕事中に見上げた青空の美しさ、汗ばんだ額に吹く風の心地よさは何にも代えられない。

 「放射能に汚染されていない土地で農業を続けたら」
 多くの人に勧められた。だが、離れるつもりはない。
 「農家にとって土は『何平方メートルの土地』でなく、子のようなものだ。子を捨てて、新しい子に走れますか」

引用元:届ける/ここから離れない、土は子どもだから/農業・大河原多津子さん=田村市

とてもわかる気はするのです。しかし、私も子を持つ親。子供に絶対に安全だと言えないものを食べさせる親が世の中にいますか?いないはずです。何が本当に正しいのかわかりません。しかし、こうして現在ももしかしたら汚染している土壌から作られた野菜が食卓にのっているのです。

誰が、責任をとるのか。

まあ、もうそんなことはどうでもいい。未来ある子供たちの健康で明るい未来をつくるためにプライドなんていらないんだ。正確な情報で正確な判断ができる環境が大切なのだと思います。食には人の命がかかっているのですから。

自分は鍼灸師として、被災地復興のためにも微力ながら力は貸したいと思っています。しかし、それは被災地でとれた食物を食べるとかではなく、もっと根本的に本当に安全でみなが本当に健康で元気で日本で暮らせる社会を築きあげることで貢献します。

早く、国もこの状況を真実を伝えて欲しい。切に願います。

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