コンパートメント症候群
複数の筋肉がある部位ではそれぞれの筋肉に応じて骨,筋膜,筋間中隔などで囲まれた区画に分かれて存在します。骨,筋膜,筋間中隔などで囲まれた区画のことをコンパートメントと呼びます。
運動時などに骨折や打撲で外傷が原因で筋肉組織などの腫脹(はれ)が起きると負傷した部位の骨,筋膜,筋間中隔などで囲まれた区画圧が上昇します。
そうすると筋肉,血管,神経などが圧迫されてしまいます。循環不全が起こりますので壊死や神経麻痺を起こすおそれがあります。
上記のような現象をコンパートメント症候群といいます。
筋膜切開(減張切開)が必要となることもあります
多くの筋肉が存在する前腕,下腿や大腿部で起きやすいことがわかっています。骨折や打撲に限らずランニングやジャンプなどの激しい運動を繰り返すラグビーなどのコンタクトスポーツはもちろん野球やバレーボールやバスケットボールなどの球技でも起こります。
強い疼痛が特徴です。さらに腫脹,知覚障害,強い圧痛などがみられることが大井です。処置が遅れれば筋肉壊死や神経麻痺を引き起こすこともすくなくありません。病院での検査で筋区画内圧が40mmHg以上であれば,筋膜切開(減張切開)が必要となることもありますので自己判断せずに早めに病院にいき検査をして切開が必要無ければ整骨院や鍼灸院で治療をスタートしましょう。
ラグビーの季節になってきました。母校の国学院久我山ラグビー部が2年ぶりに花園出場を決めました。とてもうれしい限りです。また、青山学院大学ラグビー部も立教大学を破り今期初勝利。とても嬉しい週末を過ごしました。ありがとうございます。私は皆様のケガやスポーツ障害を治すことで貢献いたします。
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魚住廣信
ナップ 2013-12-09 |