CAL014 中医アロマと更年期について

みなさん、こんにちは。アロマの栗田でございます。

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今日は女性の更年期についてのお話です。
更年期とは、閉経前後の5年間を指します。この時期は様々な体調の変化や不調が次々に起こってきます。女性は性成熟期のピークを過ぎますと徐々に卵巣機能が低下し、それに伴い女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が激減します。そしてやがて排卵がなくなり、閉経を迎えます。女性としましてはこれはちょっぴりショッキングなことではありますが、実のところ卵巣の衰えは35歳前後から始まることをご存知でしょうか。

不調のメカニズム

排卵が不順になることで脳下垂体から下垂体ホルモンがどんどん分泌され、「頑張って排卵しなさい!」という指令が出ます。しかしながら、機能が低下した卵巣はその指令に従うことはできず、その結果、脳下垂体はどんどん指令を出し続けるという悪循環に陥ります。この脳下垂体をコントロールしているのが視床下部です。

ここは自律神経とホルモンの中枢がある重要な部分です。自律神経は体中に張り巡らされていますので、この脳下垂体の影響を大きく受けた自律神経が、身体のあちこちに次から次へと不調を招いてしまうのです。

また、更年期のこの時期は社会的なストレスも多い年代ですので、このストレスは脳の視床下部にも影響を及ぼし、何かつらいことがあると倍になって身体に跳ね返ってくるのです。

○女性ホルモン(エストロゲン)の働きとその減少で生じる症状○

・子宮に作用し月経を起こす ⇒女性ホルモン減少⇒ 生理不順

・脳の視床下部の体温調節中枢などに作用 ⇒女性ホルモン減少⇒ ホットフラッシュ

・骨を作る働きを促進 ⇒女性ホルモン減少⇒ 腰痛、関節痛、骨粗鬆症

・活性酸素除去 ⇒女性ホルモン減少⇒ 不眠、憂鬱、ホットフラッシュ、疲れ

・心臓、血管に作用 ⇒女性ホルモン減少⇒ 動悸、息切れ、肩こり

・シミのない弾力のある肌作り ⇒女性ホルモン減少⇒ シミ、たるみ

中医学的な更年期

中医学では更年期を以下の3つで説明しています。

①気血水の不足と滞り
②「肝」「腎」の機能低下
③血行不良による代謝の低下
※気血水、肝、腎につきましてはバックナンバーを参考になさってください

足りないものは補い、そして滞りは解消してあげることで、心と身体のバランスを保っていきましょう。更年期を楽に乗り切るポイントです!

タイプ別更年期対処法

症状別に更年期を笑顔で乗り切るオススメ対処法をご紹介してみたいと思います。

A. 「イライラ」タイプ: 「気」のめぐりを整え、上手にストレス解消を!
柑橘系の香りでリラックスしたり(アロマやお茶)、香り高い食材や酸味をとることで「気」を巡らましょう。

B. 「クヨクヨ」タイプ: 食事や睡眠に気をつけ、栄養ある血液をしっかりと体内に巡らせましょう!
汗のかき過ぎは禁物です。血を補う食材をお食事に積極的に取り入れ心を安定させましょう。良質の睡眠がとれるよう寝室の環境を見直してみるのもよいかもしれませんね。

C. 「生活習慣病」タイプ: 血流を改善し「お血」を解消!
血液を巡らせる「活血」作用のある食材(黒砂糖、栗、オクラ、菜の花、ニラ、レタス、パセリ、鮭、酢など)を積極的に取り入れましょう。冷えとストレスは大敵です。適度な運動を心がけましょう。

D. 「火照る」タイプ: お身体に潤いを!
黒い色の食材、ヌメリのある食材、野菜、果物を積極的に取り入れ、お身体に潤いを補給しましょう。体力を消耗しすぎないよう十分に睡眠をとりお身体を休めましょう。

E. 「冷える」タイプ: 冷えを解消し抵抗力を高めていきましょう!
入浴、運動などで血行を改善し、体温をあげていきましょう。病気には早期に対応し、進行や悪化を未然に防ぐよう心がけましょう。生野菜などは極力避け、加熱したものを食べるようにしましょう。朝はスムージーよりお味噌汁です!

今月のアロマ

4/17(木)、24(木)、28(月)

上記以外の日程をご希望されます方はお気軽にご相談くださいませ。

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■栗田先生の中医アロマ府中本店
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