ALG005 アトピーとアレルギーの関係

▼アトピーとアレルギーの関係

アレルギーは20世紀の初め、オーストリアの医師クレメンス・フライハー・フォン・ピルケが名付けたと言われています。免疫機能とは体外から入ってきた異物(抗原)から身体を守ることをさします。ここで守りきれなかった場合にアトピー性皮膚炎はもちろん花粉症などになってしまいます。

アレルギーとは細菌やウイルスではなく通常は反応しないような物質にまで過剰に反応することをいいます。「アトピー性皮膚炎」は1928年アメリカ人医師“ザルツバーガー”が使いだしギリシャ語で『原因不明』とか『不思議な』皮膚炎という意味合いがあります。

アトピーはアレルギーの典型的な例だと言っても過言ではありません。アトピー性皮膚炎の発症には、「アレルギー的要因」と「非アレルギー的要因」の2つの要因があります。

▼アレルギー的要因

血液検査(アレルギー抗体値IgEを計測)やパッチテストで調べることが可能です。パッチテストは、皮膚にアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を含んだシートを貼り付ける検査です。

▼非アレルギー的要因

全体の約2割の患者さんには、全くアレルギーが見あたらない事実もあります。アトピー性皮膚炎の人の多くは、皮膚がかさつきやすい「ドライスキン(乾燥肌)」で角質層の表面にある「皮脂」が少なく水分を保持する「セラミド」などの角質細胞間資質が不足していることが主な原因だと言われています。

ドライスキンでは皮膚の水分が蒸発しやすく角質層のバリア機能が弱体化してしまいます。そして異物が入り込んでアレルギーを起こしやすくなり、気温や衣服の接触など、ささいな刺激にも敏感に反応してしまいます

▼アレルギーには食生活と鍼灸治療

現代中医学で先天の特異体質の者に過度の精神刺激、飲食の不摂生、外邪の侵入などの生活環境素因でアトピーなどのアレルギー疾患になると言われています。東洋医学では内臓の諸問題が皮膚に現れてくるのが皮膚病という考え方をしています。体質と関係の深い腎のほか、心、肺、肝、脾とも関連すると考えられていますので食生活で内側から鍼灸で外側からの治療も重要です。

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